本村郷土芸能保存会

本村郷土芸能保存会 紹介

西に連峰八甲田山の山並み、北には清らかなる十和田湖を源とする奥入瀬川が穏やかに流れ、そして眼前にはその流れに育まれた瑞穂の大地。集落の中には幾星霜のときの流れを見守ってきたでありましょう大杉が天をつくようにそびえ、時の節目節目、季節の折々には人々の祈り、感謝、そして喜びの声があふれ、それらの声とオーバーラップして笛や太鼓の音が聞こえてきます。

 かつて、この地を統治した下田将監が居館を築いた本村は今なお、往年の雰囲気が漂ってきそうな所です。そんな古き良き時代と同居しているこの本村地区では、今コミュニティ活動が盛んに行われています。昔ながらが「隣組」制度とともに町内の各種団体・組織も有機的に結合させ、さらには地域に伝わる鶏舞や獅子舞など歴史的文化遺産をも取り込んだ新たな地域づくりを進めてきています。

 この鶏舞と獅子舞などの伝統芸能は戦後一時途絶えていましたが、昭和46年に本村町内の老人クラブが主体となり復活、その後有志の方々の尽力により本村郷土芸能保存会を組織、地元の小・中学生を指導しながら、その伝承に努めています。

 こうした動きに合わせ、町では昭和59年にこの鶏舞と獅子舞を町の無形民俗文化財に指定していますが、下田小学校が教育の一環としてこの郷土芸能に取り組むなど、この伝統芸能の保護・伝承の輪は益々広がってきています。現在、下田小学校運動会では、全校生徒が鶏舞を披露しています。また、本村保育園でも、園児たちが、下田まつりで鶏舞を演じています。こうした地域に伝わる文化を守り、そして次代に引き継ごうという活動は本村地区住民のより強い一体感を醸し出し、地域づくりの1つの推進力として大きな効果をもっているものと思われています。

          おいらせ町教育委員会 生涯学習課 資料より

         平成21年2月22日

ほん そん きょうど げいのう ほぞんかい

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